消費者白書に食品放射能 秋吉久美子さんの支援活動も

消費者白書の14年版が17日、公表された。今回白書では、「食を巡る消費者問題」を特集しており、その中で、13年度に発生したホテル・レストランにおけるメニュー表示問題、冷凍食品への農薬混入事件などとともに、食品中の放射性物質についても最近の話題として取り上げ、食への信頼回復と安心の確保について、被災地産品の風評も含めて考察している。

白書では、11年3月の福島第一原子力発電所事故に伴う環境中への放射性物質の放出により、消費者の食品に対する不安が高まったことから、食品中の放射性物質の基準値見直しが図られた経緯を述べた上、消費者が不正確な情報や思い込みに惑わされることのないよう、(1)消費者サイドでの検査体制の整備(2)消費者へのわかりやすい情報提供(3)消費者とのリスクコミュニケーション――などの取組について紹介している。

また、白書の随所に設けられているコラムでは、福島県いわき市出身で女優の秋吉久美子さんを「東北がんばっぺ大使」に任命して展開される農産物を通じた産消交流などの復興支援活動を取り上げている。秋吉さんは、コラムの中で、被災地を頻繁に訪れ、現地の人たちと直接顔を合わせることで、生産者側の努力を知ったとして、消費者側も「日頃から情報を収集したり、勉強することが大切」とのメッセージを寄せている。


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