研究炉の設備改善で優先交渉権 韓国

韓国の未来創造科学部は6月24日、韓国原子力研究所(KAERI)、現代建設、現代エンジニアリングの韓国コンソーシアムが、オランダ・デルフト工科大学にある研究炉の出力増強と設備建設事業(OYSTER計画)の国際競争入札で優先交渉者に選出されたと発表した。

同事業は、デルフト工大で現在稼働中の研究炉の出力を2000kWから3000kWへ増強するための施設改造および冷中性子研究設備の建設で、2017年末までの竣工および試運転を予定。契約金額は約1900万ユーロ水準と予想されている。入札には仏国のアレバ社、ドイツのニューケム社、ロシアのNIEKET社によるコンソーシアムも参加していた。

韓国は2009年にヨルダンの研究炉建設を受注しているが、本件が7月に契約締結となれば、欧州で初の原子力関連事業受注となる。未来創造科学部では、3月末にオランダで開催されたハーグ核セキュリティ・サミットでの朴槿恵韓国大統領による首脳外交が今回の受注に大きく影響したと分析している。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで