導入計画のアドバイザーを選定 ポーランド

ポーランドで原子力発電所の導入計画を進めている国営エネルギー・グループ(PGE)は7日、同プロジェクトの投資準備・建設を担当する子会社であるPGE・EJ1社のエンジニアリング技術アドバイザーとして、英国のAMECニュークリア社を選定したと発表した。

技術アドバイザーの雇用は同社の戦略的判断に基づいており、同国最初の原子力発電所として300万kW分を建設するに当たり、プロジェクトの総合的手順や実施措置、サイト計画、関連インフラなどの主要な開発活動で必要となる専門的知見と能力を提供してもらうのが目的だ。

選定に際してPGE・EJ1社の入札委員会は方法論や価格など3分野で合計100ポイントの採点評価基準を設定。米国のエクセロン社を始め、米国とスイスの企業連合、ポーランド企業とトラクテベル社の企業連合を交えた公開競争入札の結果、AMEC社が最高の90ポイントを獲得したとしている。

契約総額は13億ズロチ(約436億円)で、この中にはエンジニアリング支援や許認可手続き、契約企業と供給チェーンの監督など「必要とされる13分野の協力作業分」の11億ズロチとオプショナル・サービス分の2億ズロチが含まれる。

ポーランドでは今年1月に改定版の原子力開発計画(PPEJ)を公表。09年版の開発ロードマップから日程を全体的に4〜5年先送りし、24年末までに最初の100万kW分を完成した後、30年末までに少なくとも300万kW、35年には2つのサイトで合計600万kW分を完成させるとしている。


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