トカマク建屋補強完了へ ITER理事会 遅延の機器は回復努力中

文部科学省は22日の原子力委員会で、第14回ITER理事会の結果について報告した。同理事会は6月18日から19日まで、フランスのITER機構本部で開催され、日本、欧州連合(EU)、米国、ロシア、中国、韓国、インドの各極からそれぞれの代表が出席した。

ITER機構は2014年3月末現在、全職員数515名で、うち専門職員が320名、支援職員195名となっている。

クライオスタットの現地作業建屋が4月に完成した。またトカマク建屋の基礎部への鉄筋補強がほぼ完了し、近日中にコンクリート打設が開始される見込みとなっている。さらに2014年中に開始される主要機器のサイト到着に向け、1万平方mの保管倉庫を整備中である。

現在遅延の大きいトカマク建屋や真空容器などの機器については、優先してさらなる遅延回復の努力を行うようITER機構及び参加極に指示し、継続的に状況を確認することとした。

次回の第15回ITER理事会は11月19日から20日まで、ITER機構本部で開催することに決定した。


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