スウェーデンの研究炉解体受注 仏アレバ社

仏アレバ社は16日、スウェーデンの閉鎖済み研究炉2基の解体契約を同国のSVAFO社から受注したと発表した。

同国で行われる原子炉解体プロジェクトとしては1980年代以降初めてとなるが、世界では今後、多くの原子炉が運転寿命を迎えることから、原子炉解体市場における立場を一層強化していきたいとしている。

今回、廃止措置計画の一環として解体が始まるのは、ストックホルムの南西約100kmのニーシェーピンでスタズビック社が保有していた熱出力0.1万kWの「R2−0炉」と5万kWの「R2炉」。05年に閉鎖されていた。

SVAFO社は主に、同国政府の研究活動にともなう歴史的な放射性廃棄物管理のために設立された非営利企業で、一時期、スタズビック社が子会社化していた。運営資金は、国内で原子炉を操業、あるいは操業していたフォルスマルク社、リングハルス社、OKG社、バーセベック社が廃棄物基金を通じて提供。2009年にスタズビック社がこれら4社にSVAFO社を売却した際、2つの研究炉の廃止措置責任も引き渡されていた。

アレバ社が請け負った主な業務は解体の詳細スケジュール策定および実際の解体作業で、機器の放射線レベル測定と貯蔵キャスクへの封入、顧客への返還が含まれる。来年の前半にも現地での作業を開始する計画だ。


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