計11回の排水を実施 地下バイパス 政府に東電が状況報告

東京電力は25日、福島第一原子力発電所の地下水バイパスの稼働状況を政府の汚染水対策委員会に報告し、3つの10m盤地下水観測孔の水位変化が最も低下している地点で10cm程度の低下が認められたとする短期的評価を示した。

地下水バイパス計画は、敷地の山側から海側に向かって流れる地下水を井戸でくみ上げ、経路を変更し水質確認を行った上で放出するもので、5月21日の本格運転開始から、11回の排水を完了し、排水量は合計1万5828立方mとなっている。同社では、降雨の影響もあることから、水位変化から効果の確認ができるまでには、時間を要するため、今後も継続的に監視していくなどとしている。

また、2、3号機海水配管トレンチの建屋接続部止水工事で、立坑が未凍結の状況に対し、東京電力では、氷・ドライアイスの投入や、凍結管間隔を狭めるなど、追加対策を講じることとしている。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで