ガローニャ原発に追加要件提示へ スペイン安全委

スペイン原子力安全委員会(CSN)は1日、ニュクレノール社が申請していたサンタマリア・デ・ガローニャ原子力発電所(BWR、46.6万kW、=写真)の運転認可更新について、審査の追加要件を設定した補足技術指示書(ITC)を発行することになったと発表した。

7月30日の会合で委員達がITCの目的と内容を賛成多数で承認したもの。ニュクレノール社が希望する2031年まで合計60年の運転認可期間中の安全性を保証するため、圧力容器や機器の構造機能健全性検査、福島第一原発事故からの教訓を踏まえた設計改善の実施結果分析などを要求すると見られている。

ニュクレノール社は2013年から原子力発電事業者に課せられる予定だった税金を回避するため、12年12月で同原発の操業を停止。翌13年7月に正式閉鎖とした。今年2月になり、安全性や放射線防護以外の理由で閉鎖した原発について、運転終了後1年以内であれば認可の更新申請を可能とする王国令を内閣が承認したのを受けて、5月に申請書を産業エネルギー観光省に提出していた。


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