内陸の湖北省でAP1000計画

中国の河北建投能源投資有限公司(建投能源)は8月25日、中国核工業集団公司(CNNC)傘下の核能電力有限公司(CNNP)、華電国際電力有限公司と共同で、内陸部・湖北省の滄州市にウェスチングハウス社製AP1000を6基建設する計画を発表した。建投能源によると、同社の主要事業である石炭火力は大気汚染への懸念から建設が制限されているため、原子力発電開発の予備的な実行可能性調査を実施。その報告書審査が完了したことから、今年初頭から本格的な調査を開始していた。4月には国家能源局が国家核電中長期開発計画の開発項目として同計画を承認。ただし、ほかの電源と比べて資金と時間がかかるほか、地元の電力需要や政策環境の影響もあり、同計画にはまだ、未定の部分も多いとしている。

開発方法としては、3社の合弁事業体として「中核華電河北核電有限公司」を設立し、まずT期工事として125万kWのAP1000×2基を84億4300万元の資本で建設。3社の出資比率がそれぞれ、CNNPが51%、華電国際が39%、建投能源が10%であることから、同社は8億4400万元を負担するとしている。建設スケジュールについては公表していない。


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