放射線測定装置科学機器遺産に 都市大

東京都市大学所有の「むつ鉄を使用した低バックグラウンド大型遮へい体による放射化分析用ガンマ線測定装置」が、日本分析機器工業会が認定する「分析機器・科学機器遺産」に選ばれた。

同学は3日、本件の認定とともに、1974年に制作された同放射化分析装置が、原子力発電所事故に伴い飛散した放射性物質の測定など、現在も環境放射能測定用として、社会に貢献していることを公表した。

この装置の検出器周辺の遮へい体は、沈没した旧日本海軍の戦艦陸奥から引き上げられた鉄の一部「むつ鉄」を使用しており、現代の鉄と異なり放射性コバルトを含有しておらず、十分な厚みを確保できることから、遮へい体としてふさわしい材質とされている。


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