アルジェリアと原子力協定 ロシア

ロシアの原子力総合企業ロスアトム社の4日付け発表によると、2022年までに原子力を導入するというアルジェリアの計画を支援するため、ロシアは同国と二国間の原子力平和利用協力協定を締結した。

アルジェリアは石油と天然ガスの輸出国だが、地球温暖化防止や化石燃料資源の枯渇、および国内電力需要の急速な増大といった観点から、国内の豊富なウラン資源を背景に原子力を持続可能な発電と汽水脱塩の手段として活用することを希望。2012年に同国の原子力委員会が公表した計画では、22年までに100万〜120万kWの初号機を運開させるのに続き、27年〜30年までに2基目を完成させる。30年以降は国のベースロード電源として原子力を頼りとしていく方針だ。

今回の協定は協力分野として研究炉と発電炉の設計、建設、操業を明記。アルジェリアでウラン鉱床の探査や操業も合同で実施する。ロスアトム社のキリエンコ総裁は、同国でロシア型PWRを建設することがこの協力における主要プロジェクトになるとしており、最も厳しい安全要件を満たした第3世代プラスの原子炉計画を提案する用意があると明言した。


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