強度変調も短時間で Versa HD 1台で幅広く対応

東芝メディカルシステムズは1日、ELEKTA AB社製放射線治療システム(リニアック)Versa HDの販売を開始すると発表した。

Versa HDはすでに販売が開始されている欧米を中心に100台以上の受注を獲得し、好評を博している。エレクタリニアックの最高機種であり、高い安全性のもと、1台で全身の様々ながんを治療できるよう設計された高精度放射線治療システム。幅広い適応症に対応する各種放射線治療はもちろん、非常に正確な放射線照射が求められる複雑ながんの治療も可能だ。

同社は、ELEKTA AB社の最新の放射線治療システムVersa HDを製品ラインアップに加え、顧客からの幅広いニーズに対応する方針。

今回販売する装置は、高線量率での放射線治療が行えるFFF(フラットニングフィルタフリー)技術を搭載し、呼吸や消化活動による動きのある部位において、動きによって生じるエラーを削減し線量の集中性を高めることができるほか、一般的には時間のかかる強度変調照射であっても短時間で高品質な線量投与が行える。また、VMAT(強度変調回転放射線治療)照射中にコーンビームCT画像を同時に収集する機能を備え、治療計画通りに照射が行えているかを確認でき、高い安全性を提供する等、高性能を実現している。


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