重粒子スキャン装置受注 三菱電機 サガハイマットむけに

三菱電機は12日、佐賀国際重粒子線がん治療財団から「重粒子線スキャニング照射装置」を受注したことを明らかにした。

サガハイマットは、2013年5月に開設された九州初の重粒子線がん治療施設で、同社が重粒子線がん治療装置を納入するとともに運用サポートを行っており、既に300人以上の治療実績がある。

今回の重粒子線スキャニング照射装置の導入により、重粒子線ビームを細く絞り、スポットサイズで的確にがん病巣にビーム照射が実現できる。これにより、患者への負担が少なく、より安全性の高い治療の提供に貢献することになる。

2017年内に九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)の3つ目の治療室に設置される予定(写真は九州国際重粒子がん治療センターの外観)。

なお、今回の重粒子線スキャニング照射装置は、群馬大学重粒子線医学研究センターおよび放射線医学総合研究所が有するスキャニング照射技術の知見に基づき製作する予定としている。

サガハイマットは、2013年5月に開設し、8月から治療開始。その後、1年間で300人以上の患者を受け入れ、重粒子線によるがん治療の拠点として実績を積み上げている。現在稼働中の2つの治療室に加えて3つめの治療室は、患者数の増加を見込んで前倒しで整備される。


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