EUーAPWR認証取得 三菱重工 欧州新規原子炉市場への投入見据え

三菱重工業は27日、欧州の新規原子力発電プラント市場への投入を目論む170万kW級の最新型PWR「EU―APWR」について、欧州電力要求(EUR)の認証を取得したと発表した。

EURは、欧州の電力会社16社が各国の規制要求や運転経験をもとに定められており、今回の認証取得により、12年10月の審査開始以降、2年にわたる検討を経て、同炉が欧州市場に受入れ可能な高いレベルに達していることが認められた。

「EU―APWR」は、国内向けに開発を行ってきた改良型PWR(153万8000kW)をベースとして、欧州各国の規制や顧客のニーズを反映させた最新型PWRで、従来のPWRと比べ、機器・出力の大型化を図り、世界最高レベルの熱効率を達成し、新たに自動安全システムやデザイン要素を取り入れることにより、大幅な経済性と安全性の向上を実現している。

三菱重工では、08年より、「EU―APWR」のEUR認証の取得に向け、欧州の有力な電力会社参加のもと、セミナーを開催するなど、欧州の大型炉市場への参入を図るべく活動を展開してきた。


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