電子線CTの技術開発 筑波大、九大他

筑波大学と九州大学は、電子機器メーカーのシステムインフロンティアなどと共同で、透過型電子顕微鏡で撮影された2次元画像を、立体化する電子線CT技術の開発を行い、14日、3次元再構成に必要な撮影枚数を、従来の10分の1から20分の1程度に減らし、撮影時間の短縮を可能にするソフトウェアを製品化したと発表した。これは、「圧縮センシング法」と呼ばれる画像再構成アルゴリズムによる成果で、電子線照射による試料の損傷・汚れなどの問題解決も期待できるとしている。

電子線CTは、ウイルスや分子構造など、極めて微小な物体の3次元観察を行うことができることから、近年、材料科学や生命科学の分野で注目されている。


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