患者の放射線障害回避へ 東北大学 リアルタイム線量計

東北大学の研究グループは15日、患者にX線を照射する際、最大皮膚線量を確実にモニターし、放射線障害を回避するための医療被ばく測定用マルチセンサ型リアルタイム線量計(=写真)の開発に成功したと発表した。従来のものと比べ、X線撮影の妨げとなるセンサやケーブルを使用せず、マルチセンサ型(最大4センサ)のX線検出部を持つリアルタイム線量計により、正確な測定が期待できるとしている。

X線透視撮影下で体内にカテーテルを入れるIVRと呼ばれる治療法は、外科手術を必要とせず、高齢者や進行がん患者に有効とされているが、一方で、症例によっては、X線透過撮影時間が長くなり、被ばく線量の増加が問題となっていることから、患者の放射線障害回避のため、正確な被ばく線量をリアルタイムに測定することが望まれていた。


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