原子力活用で30%減に RITE調査分析 50年の排出量見通し

地球環境産業技術研究機構(RITE)の研究グループはこのほど、日本と世界の温室効果ガス排出量見通しを発表した。

それによると、日本の温室効果ガス排出量は、現在、全基停止している原子力発電所が順次再稼働し、30年に運転開始40年までのすべてのプラントが稼働し、その後も50年まで同じ発電電力量が継続すると想定した場合、15年をピークに減少に転じ、20年に05年比2%減、30年に同10%減、50年に同30%減となると見通している。

一方、世界の温室効果ガス排出量は、化石燃料供給の増加に伴い、20年に539億トン、50年には764億トンに達するとしている。

また、排出量の各国比率では、中国が10年の25.7%から20年には27.0%に拡大するが、30年に26.3%、40年頃にピークを迎え、50年には22.2%と縮小に転じ、インドでは10年の6.3%から20年に7.9%、30年に10.0%、50年には米国を抜いて14.2%にまで拡大するなど、大きな変化を見込んでいる。


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