長納期品の調達が可能に 英ホライズンと規制局が合意

日立製作所が出資する英国のホライズン・ニュークリア・パワー社は11月25日、ウィルファ原子力発電所建設計画(130万kW級ABWR2〜3基)における長納期品目(LLI)の調達について、原子力規制局(ONR)との取り決め証書に調印したと発表した。

同計画では2020年代前半に1基目の運転開始を目指しており、製造に長期間を要するにも拘わらず建設工事の早い段階で必要になる大型機器は、着工前に調達プロセスを始めなければならない。ホライズン社は未だウィルファ・サイトにおける許可(NSL)申請を全面的に済ませていないが、今回両者が交わした取り決めにより、ONRは圧力容器などLLIの調達活動を監視。ホライズン社によるこれらの購入プロセス開始に道が拓けることになった。

具体的には、同社がONRに調達スケジュールを報告するほか、調達関連の文書や活動、施設などをONRが点検できるようにする。同社はまた、LLI調達に関するすべての活動がONRの標準認可条件に準拠することをONRに確約することになる。

ホライズン社の許認可責任者は今回の取り決めを「NSLの取得とウィルファ原発の建設・運転に向けた重要なステップ」と評価。過去数年間で同社がどれほど成長・発展したかの証であるとの認識を示した。


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