運転認可が20年間延長 ハンガリーのパクシュ2号機

ハンガリーの国家原子力庁(HAEA)は11月25日、同国唯一の原子力発電所であるパクシュ原発の2号機(50万kW)について、運転期間を2034年末まで20年間延長することを承認した。運転開始当初の認可が30年間だったことから、同炉の運転期間は合計50年になる計算だ。

出力50万kWのロシア型PWR(VVER)4基が稼働する同原発は国内の総発電量の4割を供給するなど、同国にとって重要な発電設備。1号機については事業者である国営MVM社の申請を受けて、すでに2012年12月にHAEAが20年間の運転期間延長を認めている。今後は16年と17年にそれぞれ運転認可が切れる3、4号機についても、順次延長されていくと見られている。

MVM社はまた、同原発のII期工事として2基増設することも計画中。総工費の8割にあたる100億ユーロをロシアからの低金利融資により建設することで、今年1月にロシアとの政府間合意に達しており、120万kW級のVVERが2基、建設されることになった。

ハンガリー議会は今年6月末にこの融資協定を承認済みで、HAEAもII期工事のプロジェクト会社が実施するサイト調査の範囲と方法を11月14日に許可。最終的にこの調査の結果に基づいてサイト認可の申請が行われることになる。


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