ユーラトムよりヒアリング エネ調人材WG

総合資源エネルギー調査会の原子力に関する自主的安全性向上・技術・人材ワーキンググループ(座長=山口彰・東京大学工学系研究科教授)は8日、欧州原子力共同体(ユーラトム)で教育・研修活動に携わるG.ヴァン・ゲーテム博士による講演を行った。

その中で、ヴァン・ゲーテム氏は、知識を伝えるだけでなく、スキルや能力を身に付ける「KSC」(Knowledge/Skill/Competence)の重要性を強調したほか、欧州の教育・訓練に関するレポート「EHRO―N」を紹介し、原子力産業における従業員タイプ別(原子力の専門教育を受けた者、原子力の教養がある者、原子力について知っている者)のモデル構造「能力ピラミッド」を披露するなどした。また、同氏は、安全文化の重要性についても、IAEAの原則などを引用し強く訴えかけた。

この他、同日会合では、原子力規制委員会における安全研究について原子力規制庁より説明があり、「軽水炉安全技術・人材ロードマップ」の検討状況について日本原子力学会から中間報告があった。また、資源エネルギー庁からは、次世代炉の研究開発動向に関する海外調査について説明があった。


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