米国 V.ヤンキー原発閉鎖 運転中の原子炉数が99基に

米国のエンタジー社は12月29日、バーモント州における発電電力の72%を供給してきたバーモントヤンキー原子力発電所(BWR、65.2万kW)を同日付で永久閉鎖したと発表した。同炉の閉鎖により、米国の稼働中原子炉数は1987年以来初めて3桁を切り、99基となった。

エンタジー社は1972年に運転開始していた同炉を2002年に地元の電力会社グループから購入。同炉は11年、米原子力規制委員会(NRC)から32年まで20年間の運転認可延長を認められたが、エンタジー社は13年8月、(1)シェールガス革命や供給地域での卸売価格低迷(2)単基原発であるが故の高コスト構造(3)LNG発電に有利な卸売市場の構造的欠陥――などを理由に同炉を閉鎖する方針を表明していた。同炉は42年間の操業期間中に1710億kWh以上という発電実績を残した。

閉鎖に先立つ12月19日、エンタジー社は閉鎖後の廃止措置活動計画を示した報告書(PSDAR)をNRCに提出している。それによると、廃止措置方法としてはNRCが承認した3オプションのうち「SAFSTOR」を選択。廃止措置作業が完了するまで発電所を安全かつ安定した条件下に置くというもので、総経費は12億4000万ドルと見積もった。この中には運転認可を終了させる関連の経費8億1700万ドル、使用済み燃料管理費3億6800万ドル、サイト復旧費5700万ドルが含まれる。

同原発の廃止措置信託基金には昨年11月末現在で約6億6500万ドルの残高があり、原子炉の停止と除染および解体に伴う準備作業など、運転認可終了活動についてNRCが課した財政保証要件を満たしていると同社は説明。同基金からはまた、使用済み燃料用貯蔵プールや設備の運営維持費など2億2500万ドルを賄えるようNRCの承認を求める方針だが、乾式貯蔵施設への移送コストなど、残りの使用済み燃料管理費は外部資金を通じて調達する考えだ。

エンタジー社は、すべての使用済み燃料移送が完了するのは20年代半ば頃になると予想。これらは、米エネルギー省が発電所サイト内からの引き取りを開始するまで乾式貯蔵施設に残されることになるとしている。


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