福島第一で作業員死亡事故 東京電力 第二でも、相次ぐ発生で臨時会見

19日午前9時頃、東京電力福島第一原子力発電所構内で、雨水受けタンク設置工事に従事していた協力企業作業員が、タンク天板(高さ約10m)から誤って墜落した。所内救急医療室を経て、いわき市内の病院に搬送され、治療が施されたが、20日未明に死亡が確認された。

さらに19、20日と、柏崎刈羽原子力発電所、福島第二原子力発電所で、作業中の事故が相次いで発生し、福島第二では協力企業作業員1名が死亡した。

これらの事故を受け、同社では20日、本店、福島、新潟を中継で結ぶ臨時記者会見を行い、原因調査、再発防止について説明するなどした。

福島第一では14年3月にも、掘削作業中の作業員が土砂の下敷きとなって死亡する事故が発生している。

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原子力規制委員会の田中俊一委員長は、21日の同委定例会議で行われた福島第一の中長期的リスク低減に関する議事の中で、今回の死亡事故について、「単なる個人の不注意に留まらない」などと述べ、東京電力より説明を求める可能性を示唆した。


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