高崎研究所の観測所が認証 CTBT国際監視

包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO」)はこのほど(2014年12月19日)、日本原子力研究開発機構の高崎量子応用研究所内の放射性核種監視観測所(高崎観測所)を希ガス観測所として認証した。同認証の取得は東アジア沿岸国で初めてのことになる。

CTBT国際監視制度は核実験検知を目的として、地震波、放射性核種、水中音波、微気圧振動の4つの監視技術を用いた世界321か所の観測所と16か所の公認実験施設で構成されている。

現在でも高崎観測所は、偏西風によって運ばれてくる放射性核種の観測にとって国際的に重要な拠点となっている。同観測所で2013年4月に検知された複数のキセノン同位体は、その同位体比から同年2月の北朝鮮による地下核実験を起源とするものと同定された。

同観測所は既に2004年、粒子状放射性核種に関する観測所の認証を得ている。


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