スタッフがCOL発給勧告 米規制委 フェルミ3計画審査で

米原子力エネルギー協会(NEI)の発表によると、米原子力規制委員会(NRC)スタッフは4日に開催したフェルミ3号機建設計画に関する公聴会で、同計画への建設・運転一括認可(COL)発給を同委員会に勧告した。同委のS.バーンズ委員長もこれを受けて、「案件の複雑さを十分考慮した上で早急に票決し、NRCとしての最終判断を下したい」と明言した模様だ。

NRCは昨年8月、COLを含む許認可について約2年間停止していた発給の再開を決定。翌9月には、同計画で採用が想定されているGE日立ニュークリア・エナジー社製ESBWR(高経済性・単純化BWR)に設計認証(DC)を発給しており、フェルミ3計画にCOLを発給する準備が概ね整っていた。

公聴会の席でNRC新型炉局のG.トレイシー局長は、同計画へのCOL発給を支持するに足る適切な根拠をスタッフとして提供しており、同認可に準じて同炉が建設・運転されると確信していると断言。2008年にCOL申請を受理して以降、安全審査に5万2000時間、環境影響評価で1万7000時間を費やすと共に、これらに動員したエンジニアや科学者、技術専門家は1000人以上にのぼると強調した。

事業者のDTEエナジー社も、「計画を実行に移すか否かの最終判断はまだ下していないが、NRCからはタイムリーな決定を望む」とコメント。ESBWR建設で最初の認可保持者となることへの期待を示した。

ESBWRは出力159.4万kW、ABWRを進化させた第3世代プラス設計。受動的安全系により、電源喪失時に運転員の介入無しで7日以上原子炉の冷却が可能だという。DTE社は、こうした性能は福島第一原発事故後の安全性強化策を満たす一助になると強調。トレイシー局長もこれに同意したほか、同社が同事故後の短期タスクフォース勧告を実行する際、すべての適用基準を満たしたと保証した。


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