次期事務局長にビロル氏 IEA

国際エネルギー機関(IEA)の理事会は12日、トルコ出身のF.ビロルIEA首席エコノミストを全会一致で次期事務局長に指名した。現職のM.ファンデルフーフェン事務局長が8月末に任期を終えた後、9月から4年の任期を務めることになる。

発表によると、国際機関のトップが今回のように組織内から選出されるのは異例のこと。しかし、IEAのグローバル・エネルギー経済局長を兼任するビロル氏は旗艦刊行物である「世界エネルギー見通し(WEO)」の編集責任者であるほか、産業界と政策当局者に協力促進協議の場を提供するIEAエネルギー事業審議会の創設者でもあるなど、エネルギー分野で高名な同氏の深い知見が評価されたと見られている。

ビロル氏は1958年にトルコのアンカラで出生。ウィーン工科大学でエネルギー経済学の修士号と博士号取得後、OPECのウィーン事務局勤務や、国連事務総長イニシアチブ「すべての人に持続可能なエネルギーを」のハイレベル諮問グループ・メンバーを経て1995年からIEA事務局入りした。


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