サイズウェルA燃料除去完了 英国

英国で旧型のガス冷却炉(GCR)を操業・管理しているマグノックス社は17日、2006年末に40年の運転期間を終えたサイズウェルA原子力発電所(25万kWのGCR2基)から、放射性物質を99%取り除く作業が完了したと発表した。この事実は原子力規制局(ONR)が承認済みで、同社は同サイトにおける廃止措置活動は次の段階に踏み出すべく大きく前進したと評価している。

発表によると、最後の容器から取り出した使用済み燃料は再処理のため、昨年夏にセラフィールドに向けて発送済み。それ以降は、冷却プールが空になっているかの点検や遠隔操作式水中車両の配備といった厳格な確証プロセスが進行中だ。

英国ではこれまでに10サイトのGCRが完全に閉鎖され、マグノックス社はコールダーホール・サイトを除く9サイトの管理と、唯一稼働するGCRのウィルファ1号機の操業を担当。サイズウェルAサイトはオールドベリー・サイトとともに、(1)発電(2)燃料抜き取り(3)安全貯蔵(C&M)準備(4)安全貯蔵(5)最終サイト浄化――の5段階に分割した原子炉ライフサイクルの第2段階にある。

このほか、バークレー、ブラッドウェル、チャペルクロス、ダンジネスA、ヒンクリーポイントA、ハンターストンA、トロースフィニッドの各サイトでは第3段階の作業を実施中。このうちブラッドウェルとトロースフィニッドがそれぞれ、今年と2016年に第4段階に進むのに続き、ウィルファを含めた残り8サイトも28年までにすべてこの段階に到達するとしている。


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