小型無人ヘリ導入へ 中部電力 周辺の海で線量測定

中部電力は23日、浜岡原子力発電所で事故の際に、周辺の海で放射性物質の濃度や線量を測定するため、小型の無人ヘリコプター(マルチコプター)の導入を計画していることを発表した。

原子力規制委員会の新規制基準で、万一重大事故がおきて発電所から放射性物質が放出された場合に、発電所および周辺海域を含む発電所周辺に放出される放射性物質の濃度や放射線量を監視、測定する設備を設けることが求められている。

このため中部電力では、必要な放射線モニタリング設備のうち、発電所前面海域用の放射線モニタリング設備として、マルチコプターを導入する計画で、飛行試験などを実施して、その結果を踏まえて仕様検討などを行い、導入を進める方針だ。

マルチコプターはGPSと高度計を内蔵し、あらかじめ飛行経路や時間を設定することで陸地から自動飛行ができる。2016年9月ごろの運用開始を目標に、運用方法の検討や操作訓練などを行う予定という。


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