ILC実現で地域活性化を 増田寛也氏が講演

東北・北上サイトが立地候補となっている次世代加速器の国際リニアコライダー(ILC)に関するシンポジウムが2日、東京・新宿区の早稲田大学理工学部キャンパスで開催された。

シンポジウムでは、元岩手県知事の増田寛也氏(日本創成会議座長)が「ILCと地域の将来」と題する講演を行い、同氏は、日本の人口減少の要因として、出産適齢期の女性の減少と大都市圏への若年層の一極集中をあげ、2040年には、全国523市区町村が人口1万人未満となる「地方消滅」の危機を述べた上で、「グローバルなプロジェクトを通じたまちづくり」を課題に掲げ、ILC実現による地域活性化の意義を強調した。

この他、日本アイソトープ協会専務理事の柴田徳思氏が、加速器・放射線の多分野での応用例、経済効果を披露したのに続き、加速器に関連するメーカーからは、それぞれの技術開発成果が紹介され、製品の高性能化・量産化につながるようILC早期建設に期待がかけられるなどした。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで