事業者の年間払い込み額決定 フィンランドの廃棄物基金

フィンランドの雇用経済省(TEM)は2月26日、国内2つの原子力発電事業者らが昨年分の放射性廃棄物管理費として今年3月末までに国の基金に払い込むべき金額は9100万ユーロ(約121億円)になると発表した。

同国では原子力発電所から発生する廃棄物の処分費は事業者であるテオリスーデン・ボイマ社とフォータム社の負担となっており、高レベル放射性廃棄物の処分費用に加えて中間貯蔵や輸送の経費、廃止措置費を、TEMが管理する放射性廃棄物管理基金に積み立てている。TEMはまず、これら全般の経費として2社が見積もった額を精査した上で、両社が最終的に支払わねばならない債務評価額を決定。このうちの固定費等を長期で分割払いできるよう調整した積立目標額を事業者と研究炉を保有するVTT技術研究センターに毎年提示し、同基金に払い込ませるシステムだ。

最終処分に要する総経費は近年、約33億ユーロと見積もられており、内訳は投資額7億ユーロ、操業費24億ユーロ、廃止措置費2億ユーロほど。昨年末現在の同基金の残高は23億8000万ユーロで投資利益は2550万ユーロ。13年末残高の22億7000万ユーロと投資利益額1900万ユーロから増加したとした。

オルキルオト原発が立地するエウラヨキ市に建設予定の使用済み燃料最終処分場は、2012年に事業者2社の合弁事業体であるポシバ社が申請した建設許可を放射線・原子力安全庁(STUK)が審査中。サイトの精密調査用に着工した地下特性調査施設(ONKALO)では建設作業と並行して地下水のモニタリングも行われているが、TEMでは国内すべての放射性廃棄物と使用済み燃料を処分するのに十分な資金が同基金に蓄えられると保証した。


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