起動時間短縮ですぐ撮影 島津製作所 走行性に優れ移動も簡単

島津製作所は2月27日、X線撮影が必要な場所に装置を移動させて、その場で検査や画像の確認を行うことができるデジタル式回診用X線撮影装置の新製品「MobileDaRt Evolution EFX version(モバイルダート エボリューション エフェックス バージョン)」を発売したと発表した。

フラットパネルディテクタ(FPD:平面検出器)を搭載したデジタル式回診用X線撮影装置は、「即時性」「高スループット」という特長から、病室での撮影に加え、緊急度の高い救命救急や災害の現場、手術室、NICU(新生児集中治療室)での撮影など、様々な臨床現場において活用されている。

全世界で2300台以上の販売実績を有する同社のデジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution」シリーズは、優れた走行性やポジショニングのし易さ、画質の高さなどから米国を中心に海外でも評価されている。

さらなる使いやすさと安定稼働を求めるユーザーの声を反映し、搭載するFPDを充実し、また装置本体の細部にまでこだわることで同シリーズを進化させた新装置を開発した。

装置の起動時間を従来の3分の1となる1分に短縮するなど緊急時の撮影にもスムーズに対応、スピーディーな作動によるスループットの向上をはかったほか、従来のハードディスクに代えて振動に強く高速アクセスを可能にするソリッドステートドライブ(SSD)を採用して安定性の高いシステムとした。さらにFPDと装置本体をつなぐケーブルが不要である「ワイヤレスFPD」を搭載してFPD全体をカバーで覆うことを可能にして清潔さを保持、感染症対策を充実した。


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