震災克服した日本に感銘 日独首脳会談 エネ効率などで連携

来日したA.メルケル独首相は9日、安倍晋三首相と会談を行い、G4の枠組みを活用した国連安保理改革前進に向けた協力強化、高効率石炭火力発電推進の基本的な考え方などで一致した。

また、安倍首相は、東日本大震災からの復興が最重要課題であり、EUによる福島県産食品等の輸入規制が科学的根拠に基づき緩和・撤廃されるよう理解と協力を求めた。

メルケル首相は、会談後の共同記者会見で、震災から自己規律心と公共心をもって、大変な運命を克服した日本の姿に感銘を受けたと述べた。また、エネルギー効率やエネルギーの安定供給について両国間の協力を緊密化していくとし、COP21に向けた協力を強化していくと述べた。日本のロボティクス技術についても触れ、デジタル化をより一層推進していきたいなどとした。

また安倍首相は、ドイツのプレスからの原子力発電所再稼働に関する質問に対し、低廉で安定的なエネルギー供給やCO排出削減などの必要性に言及しつつ、「独立した原子力規制委員会が決めた世界で最も厳しい基準をクリアしたと原子力規制委員会が判断したものについては、これは科学的見地から決めていくわけでありますが、再稼働をしていきたい」と応えた。


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