紅沿河5、6に建設承認 CGNの計画では4年ぶり

中国の国務院は10日、国営新華社通信の記事をウェブサイト上に掲載し、中国広核集団有限公司(CGN)が国家発展改革委員会から紅沿河原子力発電所5、6号機(各PWR、100万kW)の建設承認を受けたことを明らかにした。

中国は福島第一原発事故直後、原子炉新設計画の承認停止など暫定的に慎重な対応を取っていたが、2012年秋には審査・承認の再開を決定。その後、中国核工業集団公司(CNNC)の田湾3、4号機や福清4号機などが着工した。

遼寧省の紅沿河5、6号機は同原発II期工事にあたり、昨年8月に国務院が東北地方振興を支援する重大施策の1つとして着工する見解を表明。CGNが11年以降に建設承認を受けた計画としては初めてのもので、実際の着工までには国家核安全局(NNSA)の建設許可が必要になる。

採用設計はCGNが仏国の技術を元に開発したACPR1000になるとしているが、一部の報道はCGNとCNNC双方の第3世代設計を融合させた「華龍1号」が最終的に採用されるとの見方を伝えている。

紅沿河原発サイトではCPR1000を採用した100万kW級の1、2号機が稼働中。同型の3、4号機は建設中で、昨年11月に3号機の最初の蒸気タービン設置が完了。今年前半にも完成する見通しとなった。4号機の作業も順調に進展中だとしている。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで