寧徳3初臨界、陽江2初併入 中国

中国広核集団有限公司(CGN)が建設中の第2世代改良型PWR(CPR1000)2基が相次いで新たなマイルストーンを達成した。

CGN傘下の福建寧徳核電有限公司によると、8日の昼過ぎに福建省の寧徳原子力発電所3号機(108万kW)が初めて臨界条件を達成した。今後は炉心特性関連の測定などゼロ出力の炉物理試験のほかに、各種計測機器システムの確証などを実施していく。

同原発ではすでに、1号機が2013年4月、2号機が14年5月に営業運転を開始。4号機も10年から建設中で、4基すべてが完成すれば年間300億kWhが発電可能になると言われている。

一方、国営新華社通信によると、広東省の陽江原子力発電所では2号機(108万kW)が10日午後、初めて送電網に接続された。営業運転の開始までに168時間の試運転という条件のクリアを目指すことになる。

同原発ではCPR1000・6基の建設が計画されており、中国における原発計画の中でも最大規模の1つ。1号機が昨年3月に営業運転を開始したのに続き、6号機まで5基が現在建設中となっている。6基すべてが完成する18年頃には同サイトの総発電量は年間480億kWhに達する見通しだ。


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