トルコ:アックユ原発の起工式開催
トルコの半国営アナトリア通信は4月14日、地中海沿岸メルシン県のアックユで同国初の原子力発電所起工式が開催されたことを伝えた。投資額220億ドルと言われる同プロジェクトではロシアの原子力総合企業ロスアトム社が建設工事を受注。稼働年数60年の120万kW級・ロシア型PWR(VVER)を4基建設する計画で、初号機の実質的な建設工事は2016年に開始し、2019年にも完成すると見られている。
アナトリア通信によると、起工式にはトルコ・エネルギー省のT.ユルドゥズ大臣やロスアトム社のS.キリエンコ総裁、ロスアトム社傘下の事業体アックユ原子力発電会社CEO、メルシン県知事などが出席し、記念碑を据えた。ユルドゥズ大臣は祝辞の中で、原子力開発を推進しても再生可能エネルギーその他の発電技術を無視するつもりはないこと、完成原発は津波や地震への体制も含め、すべての安全要件を満たすことになると強調。原子力なくして国の経済発展はあり得ないと指摘した。また、アックユ発電所への冷却材供給施設となる海洋構造物を10億ドルで建設するための入札手続きが完了したと発表。トルコのCENGIZ建設会社を最終的に選定したことを明らかにしている。