中国:福清2号機で燃料装荷完了
中国核工業集団公司(CNNC)は5月18日、福建省の福清原子力発電所サイトで2号機の燃料初装荷が完了したと発表した。8月にも送電網に初併入し、年内に営業運転を開始するとみられている。中国では今年に入り、商業炉として23基目の方家山2号機が2月に営業運転を開始後、翌3月中に陽江2号機、寧徳3号機、紅沿河3号機が相次いで送電を開始。福清2号機はこれらに次いで27基目の商業炉となる計算だ。
福清サイトでは合計6基の原子炉建設が計画されており、1~4号機までは100万kW級の第2世代改良型PWR。1号機は同国21基目の商業炉として昨年11月に営業運転を開始した。2009年に着工した2号機では5月15日の昼頃に157体の燃料集合体装荷が開始され、約40時間後の17日の午前4時頃までに作業を終えたとしている。後続の3号機は昨年夏に機器の設置作業がピークを迎えており、今年9月の燃料装荷と2016年2月の運転開始を計画。機器の据え付け作業中の4号機は2017年3月に完成が予定されている。
5、6号機については昨年11月、CNNCと中国広核集団有限公司(CGN)それぞれの第3世代設計を融合させた出力115万kWの「華龍一号」設計を採用すると国家能源局が決定。5月7日に5号機原子炉建屋部分のコンクリート打設が行われている。