米国:ベルベンド新設計画の環境影響声明書案でパブコメ募集
米原子力規制委員会(NRC)は5月21日、ペンシルベニア州セーレムにおけるベルベンド原子力発電所建設計画の環境影響声明書案(DEIS)について6月4日からコメントを受け付けると発表した。同計画ではフランス電力(EDF)が出資するユニスター社との協力により、PPL社が同社のサスケハナ原子力発電所隣接区域に仏アレバ社製欧州加圧水型炉(EPR)を1基建設することを想定。2008年にNRCに建設・運転一括認可(COL)を申請したが、DEISの発給は4段階で構成される環境審査の第2段階に当たる。安全審査の方は第1段階に留まっており、COL発給条件の1つであるEPR設計の認証(DC)審査も今のところ完了していない。
DEISは4月24日、NRCおよび政府の協力機関としてNRC審査チームと協働した米陸軍工兵司令部(USACE)が発行したもの。NRCスタッフは環境影響上、同計画に許可を発給し得るとの予備勧告を含めている。これに対するコメント募集会合は6月4日に州内のブルームスバーグ大学で2回、開催されるほか、7月5日までコメントを受け付けるとしている。