米国:送電網障害でカルバートクリフス原発が自動停止、首都圏が一時停電
米メリーランド州で唯一の原子力発電所であるカルバートクリフス発電所(90万kW級PWR2基)が4月7日の午後12時40分、局地的な送電網障害により自動停止した。これにより同州の一部と隣接するワシントンDCが一時的に停電し、ホワイトハウスとその他の連邦政府施設が影響を受けたが大きな混乱はなかった模様。事業者であるエクセロン社は、同発電所の2基が安全かつ無事に停止したことを強調し、送電網の障害が解消するまで温態停止状態に留まると述べた。
現地の報道によると、米原子力規制委員会(NRC)の第1地域担当官がインタビューに応え、送電網障害の原因は近隣の変圧器不具合により電圧が急落したこと、カルバートクリフス発電所は外部電源を確保しており、継続的に受電している点を指摘。3つの非常用ディーゼル発電機も2基の自動停止を受けて、設計通りに起動したと明言した。