GE日立がPWR向け燃料交換サービスの提供開始

2015年5月13日

 これまで60基以上のBWRを供給してきたGE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社は5月12日、PWR向けの燃料交換サービスの提供を開始すると発表した。現在、世界で稼働する原子炉の約3分の2がPWRであることから、PWR向けサービスは大きなビジネス・チャンスになるとの判断によるもの。BWRとPWR両方を運転する事業者には特に、両方の作業に1つのベンダーを融通できるとアピールする狙いがあるとしている。
 
 同社のC.リーダ社長兼CEOはPWR向けサービスについて、「電力事業者にとっても追加の選択肢が必要な部分と認識している」とコメント。これまで50年以上にわたってBWRの顧客に提供してきたのと同等に正確な技術やプロジェクト管理の専門的知見をPWRの事業者にも提供していきたいとの抱負を述べた。

 同社はすでに、米国最大の原子力発電事業者であるエクセロン社からPWRの燃料交換作業を受注しており、エクセロン社の基準に合わせた作業を行うため、同社内の施設で訓練を受け、プロジェクト管理や企画・監督、燃料移動、原子炉容器の解体・再組立といったPWRサービスについて経験を積んだ定期検査チームを今秋にも投入予定である。