WH社:ボーグル3号機用に炉内構造物を納入

2015年5月7日

 東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社は5月4日、米ジョージア州でサザン・ニュークリア社が建設中のボーグル原子力発電所3号機用に、約200トンの原子炉・炉内構造物(RVI)の納入を4月28日付けで無事に完了したと発表した。WH社製AP1000を採用した同発電所3、4号機は、米国で約30年ぶりの新規計画として2013年に着工。建設スケジュールは当初予定より2年ほど遅延しているが、3号機は2019年半ば、4号機はその1年後の完成が見込まれている。

 RVIは原子炉容器内で炉心を支持・安定させるとともに、冷却材の通り道を確保し、制御棒を誘導する機能を持つ。WH社は東海岸北部のニューハンプシャー州・ニューイントンにある機器製造工場で85トンの上部炉心構造物と114トンの下部炉心構造物を製造し、同州ポーツマス港から出荷。南部のジョージア州サバンナ港で陸揚げしたこれらのRVIは陸路で建設サイトまで輸送したとしている。