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カナダ:AECL「NRU炉の復旧まで三か月以上」

2009年6月16日

 カナダ原子力公社(AECL)は2日、重水漏れで先月14日に停止した放射性同位元素生産炉(NRU炉)の完全な復旧までには少なくとも三か月以上かかるとの見通しを明らかにした。(写真はNRU炉の断面図)

 NRU炉は、造影剤の原料となるモリブデンも含め、世界の医療用アイソトープ需要の三分の一を生産しているが、運開後すでに50年が経過するなど設備の老朽化が懸念されている。先月14日には、1時間に5kgの割合で重水が容器底部・外壁の腐食部分から漏洩しているのが検出され、AECLは同炉を停止。18日までに遠隔カメラを使った外壁全周の初期検査を完了したが、さらに複数の腐食が認められたため追加的な検査が必要な見通しだ。

 現在、圧力容器内の重水水位を下げ、約100本ある燃料棒の引き抜き作業を実施するなど、原因の究明と修理の準備に当たっている。

 しかし、引き抜き作業だけで3?4週間を要するため、復旧まで「少なくとも三か月」という現時点の予測より先の見通しは、修理技術の選択などが決定してからのことになるとも説明している。(原産協会HP「国内の原子力ニュース」に関連記事)

カナダ:AECL「NRU炉の復旧まで三か月以上」