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米PSEG社、NRCに事前サイト許可申請

2010年5月28日

米国のパブリック・サービス・エンタープライズ・グループ(PSEG)は525日、ニュージャージー州セーレムを原子力発電所建設の新規サイトの適地として、事前サイト許可 (ESP) 申請を原子力規制委員会(NRC)に提出した。同サイトは、広さ740エーカー(約3km2)、同社所有のセーレム原子力発電所及びホープ・クリーク原子力発電所に隣接している(写真)。両発電所を合わせると、全米第2の原子力発電施設となる。


PSEGは「開発チームは2年半をかけ約4000ページのESP申請書をとりまとめた」と発表した。申請書の安全レビューでは、地震、水文、人口分布や緊急時対応などサイト要因を考慮、環境レビューでは、建設・運転による環境影響を評価している。


NRCは、ESPプロセスに従い安全性、環境影響、緊急時計画について審査し、基準を満たしていれば許可することになる。その後、原子力発電所の建設が決定した場合、ESPは、建設・運転一括認可(COL)の一部に組み込まれる。EPS審査には3年ほどかかる模様である。


今回のESP申請は、グループ内のPSEGパワー社とPSEG原子力社から提出されたもので、各種プラントデザインを包含した“プラント・パラメーター・エンべロープ(PPE)”を活用している。EPS審査にはプラント・データ(将来建設される可能性のあるプラントで可)を記したPPEとサイト特性の資料が必要である。


ESPが発給されると、20年間有効で、更新手続きをすればさらに10年?20年の延長が可能である。


PSEGのレビス会長は「今回のESP申請は、新規原子力発電所の建設が実行可能かどうかを判断する、規制プロセスにおける最初の重要な一歩である」と述べ「今回の行為は、新規建設を約束したわけではない。サイトが安全、環境、緊急時計画に問題がないかを確認するためのもの」としている。また「原子力はすでに実証された技術であり、環境にやさしいクリーンなエネルギーである。気候変動対策として、原子力利用の拡大を追及するものである」とも語った。


PSEGによると「原子力発電所は、規制の審査、認可さらに建設から運開まであわせておよそ13年かかる」としている。


PSEGは、ニュージャージーの同サイトでセーレム原子力発電所2基(各PWR57%所有)とホープ・クリーク原子力発電所1基(PWR100%所有)の合計3基のほか、ペンシルバニア州でピーチ・ボトム原子力発電所2基(各BWR50%所有)を所有している。


NRCはこれまで4件のESPを承認(クリントン、グランドガルフ、ノースアナ、ボーグルの各サイト)、1件(テキサス州ビクトリア郡のサイト)を審査中である。


2010526日付WNN


(原産協会・国際部まとめ)

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