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(中国)嶺澳原子力発電所II、臨界に

2010年6月17日

中国広東核電集団有限公司(CGNPC)は、嶺澳原子力発電所?-1号機(PWR,108万kW)が6月9日、臨界に達したと発表した。CGNPCはこのあと原子炉のほか機器系とモニタリングシステムの性能を試験するため、35時間かけゼロ出力運転を実施する。


臨界後には、低出力での起動、シャットダウン、送電系統への接続、フルパワーへの段階的出力アップの手順を踏み今年10月をめどに商業運転に入る予定である。嶺澳?-1が運開すると中国で12番目の原子力発電所となり、原子力の設備容量は約10GWになる。


嶺澳はCPR-1000型と呼ばれ、90年代にフランス製90万kWを手本に開発されたもので、中国で3基目でとなる。嶺澳?-1号機の出力は108万kW、ライフサイクルは60年である。


また、嶺澳?-1号機の自主開発率は50%であり、後続の嶺澳?-2号機は同70%となる模様である。そのほか建設中のCPR-1000型12基は、自主開発率80%、その後開発予定の13基は90%以上を目指す(図参照)。


(2010年6月11付WNN)


(コラム)CPR-1000型(第2世代+)について


第2世代は1960年代後半から1990年代前半に建設された商業用原子炉である。そのほとんどは現在も原子力発電の中核として世界中で運転が継続中。第3世代とは改良型軽水炉(ABWR、EPRなど)であり、第4世代(GEN−IV)とは、2030年頃の実用化を目指し、経済性、安全性、放射性廃棄物の負担の最小化、及び高度な核拡散抵抗性等の特徴を具備した革新的原子炉である。


CPR-1000型は、デジタル計装制御、60年ライフサイクル、157体の燃料集合体を特徴としているが、仏アレバ社が、知的所有権を持っており、中国側はアレバ社の許可なしには海外に輸出することはできない。現在は中国広東核電集団有限公司(CGNPC)リダーシップのもと、中国型標準炉として広く中国国内で建設・計画中である。標準建設期間は52週、建設コストは1000元((US$ 1500)/kW以下を目指している。


(原産協会・国際部まとめ)

(中国)嶺澳原子力発電所II、臨界に