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原子力技術で共同研究 加・サスカチュワン州と日立

2011年9月1日

カナダのサスカチュワン州政府は8月25日、放射線利用による検査・医療技術、材料科学の共同研究開発・検証で日立製作所と覚書(MOU)を締結したほか、原子力発電の安全性向上、および小型原子炉技術に関する共同研究開発で、日立GEニュークリア・エナジー(日立GE)社、GE日立ニュークリア・エナジー・アメリカ(GEH)社、およびグローバル・ニュークリア・フュエル・アメリカ(GNF−A)社と、もう1件の覚書を締結したと発表した。


同州が今後、これらの分野でリーダー的立場を確保していくため、日立製作所らが海外市場拡大の一環として協力していくことになったもの。これら2件の覚書を実行・支援する経費として、両者は今後5年間に1000万カナダ・ドル(約7億8000万円)を折半で投入するとしている。


実際の研究開発活動の場となるのは同州内にある2つの大学のほか、サスカチュワン研究委員会およびカナダの国立シンクロトロン研究施設などで、資金は各分野ごとの研究機関設立や研究支援、がんや心臓疾患の診断・治療のための陽子線がん治療システムとPET設備の開発に投資。陽子線治療の技術開発と商業化における日立製作所のこれまでの実績、核医学および画像診断技術の開発のために同州に設置されたカナダで唯一のシンクロトロンなどが活用される。

原子力技術で共同研究 加・サスカチュワン州と日立