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スペイン 「福島の英雄」に皇太子賞授与

2011年9月19日

スペインのアストゥリアス皇太子財団は7日、平和部門の皇太子賞を福島原子力発電所事故現場で英雄的な働きをした東京電力とその下請け作業員、消防隊員および自衛隊に贈ると発表した。


アストゥリアス皇太子賞は世界中の科学、技術、文化、社会などの分野で国際的に活躍し、人類に貢献していると見なされた個人や機関、組織に対して年毎贈られるもの。日本人としては過去に、NEC特別首席研究員の飯島澄男氏や、青色発光ダイオード開発で知られる中村修二氏が科学技術研究部門で、また女性宇宙飛行士の向井千秋氏が国際協力部門で受賞している。


授賞理由について同財団は「自らを犠牲にして原子力災害を防ごうとした行為は人として最高の価値を示す」と説明。原子力発電所での緊急事態という不確かな状況の中、彼らは高い放射線や絶え間なく続くローテーション、短時間の休息に限られた食糧といった極限の環境下で数週間にわたって働き、不整脈や過呼吸などの慢性疾患に罹ることも厭わなかった。このような行いは、日本の社会に深く根付いた大儀のための自己犠牲や義務感、逆境下での尊厳、謙虚さ、勇敢さ、高潔さを具現化していると讃えた。