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福島第一1〜4号機の被害甚大 巨大津波で非常用ディーゼルが機能喪失 被害拡大防止に全力

2011年3月22日

11日午後に発生した世界最大級の海底地震「東北地方太平洋沖地震」(M9.0)の影響で、外部電源、内部の非常用電源ともに失われた東京電力・福島第一原子力発電所で甚大な事故が発生している。地震発生時に運転中だった1号機、2号機、3号機で水素爆発による原子炉建屋や格納容器下部の圧力抑制室の破損などが発生した。現在も非常事態として、消防ポンプ車を使って原子炉圧力容器内にホウ素を含む海水を注入し、燃料の冷却を懸命に行って事態の沈静化を図っている。定期検査中だった4号機の原子炉建屋でも2回にわたり火災が発生した。正門前で最大約12ミリシーベルト(mSv)/時のガンマ線が検出され、3号機付近では15日午前、400mSv/時の高い放射線を記録した。政府は、同発電所から半径20キロメートル内、福島第二原子力発電所から半径10キロメートル内に範囲を拡大して、住民に避難を指示勧告した。東京電力の一都八県の電力供給管内では、約1000万kW程度の電力供給不足が見込まれており、同社では被災した原子力発電所の事故拡大防止に全力を傾注する一方で、電力消費の節約を企業などだけでなく、市民1人1人にも訴えかけている。(2〜4面に関連記事)


福島第一1〜5号機の構造図。

福島第一1〜4号機の被害甚大 巨大津波で非常用ディーゼルが機能喪失 被害拡大防止に全力