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年間20ミリSvを基準に 避難区域見直し 3月末目途に再編へ

2012年1月13日

政府は12月26日、福島第一原子力発電所事故収束計画のステップ2完了を受け、災害対策のために設定した避難指示区域を、3月末を目途に、年間積算線量のレベルに応じ、「避難指示解除準備区域」、「居住制限区域」、「帰還困難区域」に再編する見直しに向けた基本的考え方と、今後の検討課題をまとめた。発電所から半径20キロメートルに設定されている警戒区域については、短時間で高いレベルの放射性被ばくが生じるリスクが解消されたことから、インフラなどの安全確認・応急復旧、治安対策等、所要の準備を整え、関係自治体とも協議の上、早ければ4月の解除を目指すこととしている。

原子力災害発生により、発電所の半径20キロメートルの地域は、原則立入禁止の警戒区域に、半径20キロメートル以遠で1年間の累積線量が20ミリSvに達するおそれのある地域は、計画的避難区域に設定され、住民や地域社会にとって、大きな困難となっているところ、去る12月16日、「事故そのものは収束に至った」のが確認されたことから、政府・原子力災害対策本部では、これら区域の見直しに向け、具体的検討を開始することとした。

見直しに当たっては、(1)住民の安全・安心の確保(2)徹底した除染の実施と子供への配慮(3)インフラ復旧・雇用対策等(4)損害賠償の扱い――を共通課題に掲げ、個別課題の解決と併せながら、国として、着実に対応することとしている。また、原子力安全委員会の示す考え方の他、低線量被ばくのリスク管理に関する専門家ワーキンググループでの議論も踏まえた上で、年間20ミリSvを区域見直しの基準とした。