第11回会合 平成22年6月15日(火) [於:航空会館会議室]

「量子放射線利用普及連絡協議会」第11回会合を開催

 当協会は6月15日、都内で「量子放射線利用普及連絡協議会」第11回会合を開催し、医療用アイソトープ原料モリブデン99の安定供給の問題を議題として取り上げました。「医療用アイソトープ原料の安定供給にかかる現状と取り組むべき対応」については、日本アイソトープ協会・井戸常務理事、「材料試験炉(JMTR)を用いたモリブデン‐99の国産化に向けた検討」については、日本原子力研究開発機構・河村大洗研究開発センター副所長、「テクネチウム製品供給問題の現状と解決に向けた方向性」については、横浜市立大学大学院医学研究科放射線医学・井上教授-の3氏から講演いただきました。

 核医学検査に欠かせない医療用アイソトープ原料のモリブデン99の安定供給の問題は、以前から指摘されていましたが、主にモリブデン99を製造している原子炉の老朽化に伴う予期せぬトラブルや、輸送経路の確保の困難さなどの原因による供給不足が、世界的な問題となっています。

 日本は、世界で供給されている量の14%を使用しているにもかかわらず、国内製造は全くなされず、100%輸入に頼っています。このような状況下で、日本がモリブデン99を中長期にわたり如何に安定供給を可能にするかは、解決すべき喫緊の課題になっています。

 本会合では、日本核医学会・日本医学放射線学会の関連2学会からの文部科学大臣・厚生労働大臣に宛てた「国家的観点からの今後10~20年後までの安価でかつ安定したモリブデンの国内供給体制の確立を目指し、その方向性を議論していただける省庁横断的な産官学の枠組みを作っていただきたい」との主旨の要望を平成22年3月に提出したことも紹介されました。

 これに関して、文部科学省からは、「モリブデン99の件は、文部科学省のみで対応できるものではないため、原子力委員会、厚生労働省、国土交通省ほか関係機関と連携していきたい」との意見をいただきました。

 モリブデン99の安定供給に向けて、今後の国主導での検討が期待されています。

議題:
「医療用アイソトープ原料(モリブデン99)の安定供給について」

お問い合わせ先:地域交流部 TEL:03-6256-9314(直通)

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