ハンヒキビ計画の契約企業が公表

2015年1月29日

 ロシアのロスアトム社傘下の国際展開促進・マーケティング会社であるルスアトム・オーバーシーズ社は21日、フィンランドのフェンノボイマ社から受注したハンヒキビ原子力発電所建設計画について、昨年末に締結した主な供給契約の概要を発表した。
 入札の末にTITAN2(T2)社が請け負った作業は多岐にわたる。すなわち、①サイト準備②建設と据え付け③長納期品目を除く原子炉系統と発電機関係用のすべての資機材・機器の設計・調達、すべての補助施設の設置④建屋と道路の建設⑤公共インフラとエンジニアリング・ネットワークの整備⑥計装制御(I&C)系機器の設計納入⑦サイトの景観改善――だ。
 一方、ロスアトム社の機器製造部門であるアトムエネルゴマシ社は、原子力蒸気供給系機器など主要な長納期品目を供給する。同社の複数の子会社も機器製造や詳細な設計書作成、機器の設置・起動の監視サービス等に責任を担う。
 また、ロシア型PWR(VVER)の中心的な設計開発企業であるギドロプレス社は原子炉系統機器の基本設計および関連サービスを担当。ただし、フィンランド放射線・原子力安全庁(STUK)から認可を得るために作成する最初の設計書一式については、昨年10月にアトムプロエクト社に作成契約を発注している。【後略】
(1月29日付号掲載)