アルゼンチンがアトーチャ3号機建設で中国との協力協定を正式批准
アルゼンチンの計画投資省は3日、同国4基目の原子炉となるアトーチャ原子力発電所3号機(80万kW級加圧重水炉)を中国の協力で建設するため、昨年7月に同国と調印した協力協定を正式に批准したと発表した。昨9月にアルゼンチン国営原子力発電会社(NA-SA)が中国核工業集団公司(CNNC)と商業的枠組契約を結んだのに続くもので、今後は商業契約の締結や中国の金融機関から58億ドルの投資支援を受ける準備作業を進めていく。【中略】
CNNCの5日付けの発表によると、ヌル・ベクリ局長とデビド大臣は、中国の習近平国家主席とアルゼンチンのC・キルチネル大統領立ち合いの下で「アルゼンチンにPWRを共同建設するための両国政府間協力協定」に調印(=写真)。これは、CNNCと中国広核集団有限公司(CGN)が双方の第三世代PWR設計を融合して開発した「華龍一号」の対南米輸出に道を拓くものだと説明している。
(2月12日付号掲載)