中国で紅沿河原子力発電所5号機が本格着工

2015年4月2日

中国核建集団公司(CNECC)は3月30日、遼寧省紅沿河原子力発電所サイトで5号機(100万kW級PWR)の最初のコンクリート打設を開始し、同発電所Ⅱ期工事が正式着工したと発表した。

同サイトではすでに、中国広核集団有限公司(CGN)が仏国の技術を元に開発したCPR1000が2基、1、2号機として営業運転中。同型の3、4号機も建設工事が順調に進捗しており、3号機は3月23日に初めて併入済みだ。5、6号機として建設するⅡ期工事については、中国の内閣にあたる国務院が昨年8月、東北地方振興を支援する重大施策の一つとして着工する見解を表明しており、今年3月に国家発展改革委員会が実施を承認していた。

両炉の設計はCPR1000を改良したACPR1000を採用しており、3月29日に開始した5号機のコンクリート打設では、合計4,452立方メートルのコンクリートを使用。両炉が2021年までに完成すれば、同サイト全6基の年間発電量450億kWhによって、発電用石炭1,611万トンが節約され、結果的に4,000万トンのCO2排出を抑えることが出来るとの見通しを示している。

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