立地センター、事業化研究会設立 炭素線がん治療普及目指す

2009年10月22日

 日本立地センターは7日、「企業誘致方式による炭素線がん治療事業化研究会」の設立総会を東京都内で開いた。
 従来の放射線(X線やガンマ線)では放射線感受性が低く、殺傷することが困難だったがん細胞を、質量をもった炭素などで治療する技術が開発されている。炭素などの重粒子線は、体内で止まる深さがきちんと決まり、止まる場所で大きな効果を上げることができる。
 ただ、施設整備費が巨額になることと、すでに稼働中の放射線医学総合研究所と兵庫県立粒子線医学センター、ほぼ建設を完了した群馬大学重粒子線医学研究センターの後は、国からの補助は打ち切られることになっている。計画中の施設には神奈川県がんセンター病院、九州重粒子線施設管理?の施設があるが、全国的にはまだ普及が進んでいない。